4. プロップについて

(1) 揺れる髪とスカートの新旧比較

iCloneの揺れる髪とスカートの新旧比較をしてみました。

 1番目は、旧世代のFlex/Spring仕様の髪とスカート

 2番目はFlex/Spring仕様の髪とFlowClothのスカート

 3番目は最新のPhysics仕様の髪とスカート

 

進化しているはずなのに、Physics仕様の髪は、まだまだ改善の余地があるように思います。まだ試作の段階なのかもしれません。

 

この記事を書いたのは、かなり前です。現在の髪は、改善されています。 

(2) PropをFBX形式で出力するメリット

PropをDAZ StudioからiCloneへFBX形式で出力すると、メリットがあります。

 

PropをDAZ StudioからiCloneへOBJ形式で出力すると、全部が結合されて1個の塊になってしまいますが、FBX形式で出力し、3DXchangeの中で、分離したいObjectをSub-PropにしておくとiCloneに移植後も自由に動かせるようになります。

 

[具体的な方法]

1. PropをPropとしてDAZ StudioからFBX形式で出力します。
2. 3DXchange では、分離したいObjectを選択してModifyのMake Sub-Propにチェックを入れておきます。
3. iCloneに移植すると、分離しておいたObjectがメインPropにAttachされた状態になっています。
 このAttachされているObjectは、自由に動かせます。

 

例として、sugatakさんの福建土楼(Fujian Tulou Fortress BundleDAZ StudioからiCloneに移植した時の画像を貼り付けておきます。画像はクリックすると大きくなります。

上の画像は、DAZ StudioからのFBX形式での出力設定です。

上の画像は、OBJ形式で出力したデータを3DXchangeで開いた時。全体が1個の塊になっています。

上の画像は、上のデータをiCloneに移植したもの。個別のObjectを動かすことはできません。

上の画像は、FBX形式で出力したデータを3DXchangeで開いた時。DAZ Studioの時の階層が保たれています。

分離したいObjectを選択してModifyの赤矢印の先の「Make Sub-Prop」をクリックしておきます。

 

上の画像は、上のデータをiCloneに移植したもの。イスなど、個別のObjectを動かすことができます。

 

豚とニワトリを削除した福建土楼のデータの大きさは以下の通りです。

最終的には、FBX形式で出力したiPropの方が若干データが大きくなりますが、1.5倍ほどなので、シーンの中で物の配置を変えたい場合はFBX形式で出力した、階層をもったPropの方が使いやすいと思います。

 

Fukken.obj:77.3 MB

Fukken.fbx:45.7 MB

OBJ形式で移植したFukken.iProp:111 MB

FBX形式で移植したFukken.iProp:167 MB

(注)豚とニワトリを削除したのは、動かすことができる豚やニワトリをiCloneで入れるためです。

上のKemal Topalさんの動画では、Cinema4DからFBX形式で出力した車を3DXchangeの中でタイヤやドアを個別に動かしておられます。同様のことはDAZ StudioからFBX形式で出力した車でもできます。iCloneに移植後もタイヤを動かすことができます。

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